しんぼる

 

しんぼる [Blu-ray]

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 こっちはスカパーでみたのかな。

既にさや侍まではみているのですが、これが一番つらかった。

主人公がどこかに閉じ込められてわけがわからないまま脱出を試みるというシチュエーションはホラーとかサスペンスによくあるものですが、そういうものに多用されるのは結局殺されそうとか一生でられないかもしれないという恐怖が緊張感を持続させてくれるわけで、そうでないとしたら画面の変化も乏しい限定シチュエーションはどうしても退屈になってしまうように思います。

前作の大日本人にしても同様だったのですが、緊張感を持続させる仕掛けとかテンポとかを重視しないためか、とにかくだらだらと長く感じる映画でした。最初の部屋から脱出して次の部屋へ移動する廊下を走るシーンとか、ラストの昇天シーンとかどうでもいいところが妙に長いんですよねえ。flashの脱出ゲームみたいなコントをえんえん何分も見せられても別に面白くもないしだるいだけです。脱出のための扉を開ける仕掛けとかもなんどやってもペナルティもないし、時間切れで落ちてくる戸に挟まれても妙なポーズで痛がるだけでダメージもないと言うことで、無敵モードのゲームを見ているようなもので酷く退屈でした。

脱出コントじゃないほうのメキシコパートは変なシーンがあまりないのでそこまで不快ではなかったのですが、別に面白いわけでもないのがなんとも。

松本監督ゲームとか見てこういうのが普通の人にはうけるのか?と思ったのかなあ。ゲームは自分が操作しているから楽しめるという面も多大にあるわけで、単純にゲームみたいな画面を映画で再現したらとんでもないことになっちゃったような。

 

前作と比較すると、大日本人はテレビでみたらそんなに残念なおもいはしないかなと思う内容だったけど、こっちはテレビで見てもがっくりくるかも。